温泉マークのすべて 発祥から改訂案まで

発祥は群馬県の磯辺温泉? 温泉マークの歴史

そもそも温泉マークって何?

温泉マークは温泉記号ともいい地図において温泉や鉱泉の位置を示す地図記号のことです。現在では公衆浴場施設(温泉の定義を満たさない施設を含む)を示す記号として用いられている。

温泉マークの歴史

温泉マークの起源は明らかになっていませんが、現在では3つの説があるとされています。

①『磯部温泉』発祥説

江戸時代(1661年)、農民の土地争いをまとめる評決文「上野国碓氷郡上磯郡村と中野谷村就野論裁断之覚」が幕府から出され、そこに磯部温泉として記されていたのが日本最古の温泉記号と言われています。

この磯辺温泉説が最も有力な説として広く知られています。

②『油屋熊八』発祥説

油屋熊八は別府の観光開発に尽力した実業家で、油屋熊八発祥説では明治末期に「人の手形からこの形を思いついた」とされていますが、温泉マークが地図記号として採用された時期と油屋熊八が別府に定住した時期にズレがあり、この説は成り立たないとされています。ただし、『温泉=温泉マーク』として全国に広めたのは油屋熊八の別府観光開発によるものだとされています。

③『ドイツ』起源説

19世紀、ドイツの地図に描かれていたといわれている説があります。

 

温泉マークの改訂案 経産省は選択制に決定

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、現在見直しの作業を進めている「案内用図記号(ピクトグラム)」ですが、このたびJIS規格の改正案がまとまりました。

<引用:温泉マークは選択制へ。ご意見も募集中です経済産業省より>

2016年頃から行われていた案内用図記号(ピクトグラム)の見直し作業で政府から発表された、温泉マークの変更案によって議論が巻き起こりました。温泉マーク変更案とは今まで使われていたJIS規格から国際規格のISO図記号に変更するというものです。

左:JIS規格 右:ISO規格

最終的に経済産業省は現行の温泉マークを残しつつISOの図記号もJISとして採用することを発表、「状況に応じて選択できるように」と配慮した。